RSDとは反射性交感神経性ジストロフィーのことをいいます。最近では、CRPSの呼び方をされることが多く、CRPSとは、複合性局所痛症候群のことをいいます。激しい持続的な疼痛が生じている状態が典型的な例です。
RSD(CRPS)は、疼痛の原因となる骨萎縮や筋萎縮や皮膚萎縮などの画像所見を前提として、具体的な症状の程度に応じて、後遺障害等級が認定されるのが一般的です。
なお、裁判では、被害者本人の素因を理由とする寄与度減額や回復可能性を理由とする逸失利益発生期間の制限が争点となることも多いです。
例えば、被害者(女・39歳・14級)につき、右肘に激しい痛みがあり、上腕骨骨頭内側萎縮壊死が認められること等から、RSDであると認定し、9級10号に該当するとして、28年間35%の労働能力喪失を認めた裁判例(大阪地判平22.1.28)や有職主婦(女・29歳・12級)につき、CRPS(RSD)の診断基準等を満たしていること、複数の医師がCRPS(RSD)の診断をしていること等から、10級程度のCRPS(RSD)と認定し、38年間27%の労働能力喪失を認めた裁判例(神戸地判平22.12.7)などがあります。
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