高次脳機能障害とは、一般的に、交通事故により脳に損傷を受けた被害者が、外見上は回復しているのに、認知障害や行動障害、人格変化などの症状により、症状によっては、社会復帰が困難になる症状と言われています。
高次脳機能障害は、以下のような特徴的な症状があると言われています。
なお、高次脳機能障害については、急性期の合併外傷のために医師に見落とされたり、家族や本人も症状の存在に気が付かなかったり、いずれ回復すると考えているため、見過ごされやすい障害であることや、被害者により症状が様々であり、必ずしも客観的な評価方法が確立したとは言えない場合もあることから、障害の程度や、事故との因果関係が問題となることが多い後遺障害と言われています。
この点、大卒の建築請負業者(男・固定時53歳)の頭部外傷(脳震盪型)につき、現在の医療検査技術で脳の器質的損傷を示す異常所見が見当たらないからと言って、事故後の記憶障害、易怒性、意欲低下等の症状が脳の器質的損傷によることを否定することは相当でないとして、高次脳機能障害9級を認めた裁判例が参考となります(大阪高判平21.3.26)。
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